なんかの話を書くときのネタとしてのタイムマシンを考える。
(というか、タイムトラベルもの のキーとしてのタイムマシン、か)

タイムマシンといえばすぐに思い浮かぶのはドラえもんに出てくるアレだ。
好きな時代の好きな場所に移動できる装置。ただ、あれについて考えてみると、いろいろとおかしなところ(まあタイムマシン自体おかしいんだが、それはそれとして)があり、ネタとしてはいまいちのような気がする。とりあえず思いつくこととしては

  1. 多重に存在できてしまう

ドラえもんのタイムマシンの場合は、一本の帯状になっている時間軸を移動する、という装置であることは作中からわかる。これは、遠い過去、あるいは遠い未来、言葉を変えれば、タイムマシンを使う人物自体が存在していない時間へ移動する場合には(まあ、とりあえずは)いいとしても、たとえば3日前の自宅へ移動する、というような事を考えると、3日先からの自分が自室に、そうすると今日の自分と3日前の自分が同じところにいることになってしまうが、これがいまいちのように思われる。
ただし、ドラえもんの作中においては、これは特に問題とされていないようだが。一本の時間軸上のa地点、b地点、c地点から来たドラえもんが空間・時間軸の同一地点に集まっているようなシーンがある(ドラえもんが複数体存在する
これの問題点としてはやはり「無限増殖できてしまう」という事になろうか。例えば10分後のドラえもんが現在に、20分後のドラえもんも現在に、30分後の… としていくと、同一時間の同一地点に無数のドラえもんを集めることが可能になってしまう。

  1. 親殺しのパラドックスが不可避

タイムマシンを使って自分が生まれる前の時点に戻って両親を殺す、そうすると、自分が生まれる可能性は消滅する。だが自分が生まれる前の時点にタイムマシンで戻ってきた自分が存在する、というパラドックス。これはドラえもん型の(一本の時間軸上を移動する)タイムマシンを考えたときに不可避。

ということでここらへんをうまく回避できるような設定のタイムマシンは作れないか、と考えるとこれがまた難しい。というかそもそもできないものだから理屈の上でおかしくないものが作れることもないんだけど、ただ、もう少し、ドラえもん型の安直なタイムマシンではないものはないか、と考えてみる。